2020年6月1日(月)
雷地豫
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16:雷地豫(らいちよ)


 周易64卦を順番に紹介しています。

   雷地豫

 地上に雷がとどろき
 物事は順を追って動く。
 悦び楽しむ。
 豫(よ)は、侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利(よ)ろし。(『易経』経文より)

 何事も道理に順(したが)って動きます。
 天地の運行もまたそのようであり
 日月、四季もたがうことなく循環しています。
 楽の音に合わせて歌い踊るように
 喜び楽しむときです。
  
<解説>

 地の上に雷がとどろいています。雷がなっていますが、その姿ははっきりしません。これは何かの予兆とも受け取れます。

 物事には必ず何か予兆があります。それを見逃さないようにすることが大切です。何が起きても時宜にかなった対応ができるよう、さまざまな面から計画を見直し、情報網を張り巡らせ、戦略を練っておきましょう。そして準備をきちんとしておきましょう。準備が整っていれば対応できます。

 雷地豫の「豫」には、よろこび楽しむという意味もあります。楽器を奏で、歌い踊り楽しむ時期です。「侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利(よ)ろし。」とは、リーダーを立てて、軍隊を動かそうとすれば、みな喜んでついてくるでしょうという意味です。

 この卦が出たら、音楽に関係するものは吉です。コンサート、カラオケ、お祭りなどのイベントを楽しむとよいでしょう。



<この卦が出たら・・・>

【全体運】:物事が順を追って動いていく時です。準備をするとき。

【願い事】:戦いに挑むように打って出ましょう。悦び・楽しみが得られます。

【仕事・人間関係】:うまくいきます。道理に従い、組織立てて事を行い、順を追って推し進めてゆきましょう。あなたがまとめ役ならみな喜んでついてくるでしょう。

【戒め】:ことが起こる前には必ず何か予兆があります。情報網を張り巡らせ、見逃さないように。準備が整っていれば、対応できます。

【金運】:音楽や祭りを楽しむ余裕があります。

【恋愛】:相手のサインを見逃さないで。デートはコンサートに行くとよいでしょう。意中の人とはカラオケで仲良くなれるかも。楽しい恋の気分を味わえるでしょう。

【相性】:カップルは一緒にいて楽しいとき。ただ、表面的にはうまくいっていても、一時の楽しみや快楽だけを求めていては、二人の関係は長続きしません。

「この卦が出たら……」以下は筆者の解釈です。いろんな解釈の仕方があると思いますので、ご参考まで。

 筆者は日本易道学校にて周易を学びました。
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