2020年9月22日(火)
雷沢帰妹
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54:雷沢帰妹(らいたくきまい)

 
易経64卦を順番に紹介しています。

   雷沢帰妹

  沢の上に雷が轟く
  天地の気が通じず
  交わらない状態。
  順序が違う。
   
帰妹は、征(い)けば凶なり。利ろしきところなし。(『易経』経文より)

あまりに若すぎる少女、
結婚するにはまだ早すぎて戻ってくる。
どこか順序が違っているようだ。

<解説>

外卦が雷=震で、内卦が沢=兌。
沢の上に雷がとどろくが、天地は交わらない状態です。

外卦のが雷=震は長男、内卦が沢=兌は少女を表します。兌は喜ぶという意味もありますから、これは年若い少女が自ら動いて、長男に嫁ぐということで、そういうのはよろしくないというわけです。

つまり、「帰妹」は妹が先に嫁ぐのはよくないし、女が男より積極的に動いちゃよくないということなので、いまどきそういうのはどうよ、と思いますが、これも家父長的世界観に基づく解釈なので、一応そういう意味ですということは念頭に置いておいて、肝心の読みは、物事には順序があるということですね。

そこで、こんなふうに考えてみたらどうでしょう。もし、あなたに何かやりたいことがあり、それがうまくいくかどうか知りたいなら、そのことを行う前に、何かやるべきことがあるのではないかと。やることの順番が逆なのではないかと。その順番を取り違えると、そもそもの初めが間違っているのだから、失敗を招く恐れがあります。

だから、「征けば凶なり」ということになるのです。先にやるべきことは何なのか、自分自身に問うてみてください。




<この卦が出たら・・・>

【全体運】:低迷期。物事がうまく運びません。

【願い事】:残念ですが、叶いません。

【仕事・人間関係】:出だしが間違っているようです。積極的に事を推し進めるのではなく、ここで立ち止まって考えてみてください。ものには順序があります。

その順序が違っているようです。順番を取り違えると、そもそもの初めが間違っているのだから、失敗を招く恐れがあります。だから、「征けば凶なり」で、積極的に行動してはならないということになるのです。

【戒め】:先にやるべきことは何なのか、自分自身に問うてみてください。長い目でみて、何がいい結果をもたらすかをじっくり考えてみてください。おのずとやるべきことが見えてくるはず。

先に処理するべきことがあれば、そのことに取り組んでください。喜んでやってみたいことよりも、それより先にやっておかなければならないことがあるのでは?

【金運】:懐寂しいとき。控えめにしていましょう。

【恋愛・出会い】:若い女子がかなり年上の男子に積極的にアタック。結婚には向きません。出会った相手とはうまく行きそうですが、ふさわしい相手ではないかもしれません。

【カップル・相性】:結婚を考えているカップルなら、なにか先に処理するべきこと、清算しておかなければならないことがありそうです。不倫関係なら、この先うまくいきません。考え直すべし。




この卦の意味を、文字通り「妹が先に嫁に行く」と読めば、姉妹のうちで姉より妹の方が先に彼氏ができて、結婚するということになれば、姉の方はおもしろくないという場合もあるのかもしれませんね。それで、家族の内で、どこかぎくしゃくしたりということになるのかも。

でも、今時そんなことどうでもいいんじゃないと思ってしまうのは、筆者だけでしょうか?

さて、じっさいに占ってみて、雷沢帰妹が出たときは、物事は順調にいかないとみてほぼ間違いないようです。何か、やるべきことの順序が違っていて、そこをきちんと整理しなおさなければならないということになります。

一時期、電話鑑定をやっていたことがあるのですが、男女関係のご相談で、この卦が出たら初めは何も言われなくても、たいていが不倫関係で、女性のご相談者がほとんどでしたが、男性の方には元の結婚生活を清算して、ご相談者の女性と一緒になるなんてことは考えていないということが、ご相談の内容からも浮かび上がってくるのでした。

筆者の得意とするところは、男女関係の鑑定ではなく、むしろ生き方・仕事・自己実現・人間関係の問題についてですので、男女関係のもつれについてのご相談を受けつづけるのはあまり気が進みませんでした。

それに、その関係性をみれば、先行きがわかりそうなケースも多いわけで、占いながらも内心では、占いに頼らなくてもいいんじゃないの、などと思ってしまうわけです。

有能で人気のある占い師の方は、そんな考え方ではなく、相談者に寄り添った鑑定とアドバイスをなさるのでしょうね。何事も、向き不向きがあるものです。



「この卦が出たら……」以下は筆者の解釈です。いろんな解釈の仕方があると思いますので、ご参考まで。

筆者は日本易道学校にて周易を学びました。
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