2020年6月1日(月)
沢雷随
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17:沢雷随(たくらいずい)


 周易64卦を順番に紹介しています。

   沢雷随
 沢の中に雷潜む。
 悦んで随(したが)う。

 随は、元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(よ)ろし。咎(とが)なし。(『易経』経文より)

 時に従って動くことで、悦びが得られます。
 事に当たれば、人々は悦んで随うでしょう。

<解説>

 外卦の沢(=兌)は少女、内卦の雷(=震)は長男を意味しています。これは年長の男性に、年下の女性が悦んで従うという意味になります。

 随は「随行」の随で、一般的には、主だった人に付き随っていく、お供をしていくという意味です。人に従っていくべき時です。あなたが中心になって事に当たっているのであれば、周りの人は悦んでついてきてくれるでしょう。

 時に随う、人に随うというのは、成り行きまかせ、人まかせということではありません。状況に応じて、何に従うか、誰に従うかを見定めることが重要です。物事には、何をするにも、しないでおくにも、それにふさわしい時期があり、時宜にかなったやり方があります。その時を見極め、時に従えば、何事もうまくでしょう。




<この卦が出たら・・・>

【全体運】:時に随って動く時です。流れに従うとき。
 
【願い事】:正しいやり方をしていればかないます。

【仕事・人間関係】:状況に応じて変化します。その変化を受け入れ、変化に従って行動すればよい働きができ、悦ばしい結果が得られるでしょう。万一、何か問題はあっても、あなたに責めはありません。よく働き、働いたあとは休息をとりましょう。

【戒め】:ただ、人まかせ、成り行きまかせの態度では、本流から外れてしまうので、あくまで主体性を発揮して動きましょう。

【金運】:必要なときに、必要なだけ得られるでしょう。心配しなくても大丈夫です。

【恋愛】:よい出会いがありそうです。結婚相手と出会えそう。ただ、相手の言うがままに従うような関係ではうまくいきません。主体性を持ってください。

【相性】:お互いの理解が深まり、付き合うほどにいい関係になってゆきます。カップルは結婚の時期を見極めましょう。一緒になれば、うまくやっていけるでしょう。

 「この卦が出たら……」以下は筆者の解釈です。いろんな解釈の仕方があると思いますので、ご参考まで。

 筆者は日本易道学校にて周易を学びました。
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