2020年7月12日(日)
雷風恒
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32:雷風恒(らいふうこう)


周易64卦を順番に紹介しています。

   雷風恒
  変わらない
  恒久不変
  夫婦の卦

恒は、亨(とお)る。咎(とが)なし。貞(ただ)しきに利(よ)ろし。往くところあるによろし。(『易経』経文より)


風が吹き荒れています。
迅雷疾風、それはとても力強く素早い様ですが、
その根底にはあまねく変わらないものがあります。
いつまでも変わらないものがあります。

<解説>

恒は恒久普遍。迅雷疾風で、雷が鳴り風が吹いているけれど、変わらないものは変わらない。変わらず、安定しています。だから、どんなに大変なことに遭遇しても大丈夫。あなたが誠実に行動していれば、万事うまくいくでしょう。

恒は恒久普遍、「恒久平和」というような使い方をしますね。

「往くところあるによろし」とは積極的に行動していいですよ、ということです。

これは夫婦の関係を表す卦でもあります。長年連れ添った夫婦のように安定している関係です。人生いろいろあっても、長年連れ添っていけるカップルです。

長男(外卦の震=雷)が長女(内卦の巽=風)の上にあり、男が外、女が内にあります。長男・長女が出合えば、結婚適齢期です。これが家父長制に基づく価値観の世界の夫婦の常道であるわけです。


<この卦が出たら・・・>
【全体】:安定しています。その道は何があっても変わりなく平和。

【願い事】:叶います。
 
【仕事・人間関係】:積極的に進めてよいときです。みな従って動きます。終わればまた次に進みましょう、的を絞り、ポイント絞って着実に行動する必要があります。

【戒め】:変わらない日常の営みを大切に。感覚に頼って、事実を軽視しやすい時です。

【金運】:安定しています。

【恋愛】:結婚適齢期。結婚相手が見つかりそう。

【相性}:いいですね、すごくいいです。長続きのする関係、安定した関係です。信じあっている仲です。カップルはいい夫婦になれます。何があっても、夫婦としてうまくやっていけるでしょう。




『易経』下巻、31番目は沢山咸(たくざんかん)で若い男女が出会いました。32番目は結婚適齢期に達した男女です。そこでこれは結婚の卦となるわけです。

「この卦が出たら……」以下は筆者の解釈です。いろんな解釈の仕方があると思いますので、ご参考まで。

筆者は日本易道学校にて周易を学びました。
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