2020年10月3日(土)
巽為風
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57:巽為風(そんいふう)


易経64卦を順番に紹介しています。

   巽為風
  風に揺れる木
  揃う
  従う
  不安定

 巽は、小しく亨(とお)る。往くところあるに利ろし。大人を見るに利ろし。(『易経』経文より)


   風の向きを見定めて
   従ってゆきましょう。

<解説>
 外卦も内卦も風=巽です。

 風があとからあとから吹いてくる様子を表しています。それは風になびく草木の様子などからも見て取れるでしょう。巽は従うです。風が二つ重なって「そろう」という意味もあります。

 人事では、上からの命令や指示に従って行動するのがいいときです。もちろん、従うべき相手は立派な人を選ばなければなりません。「大人(だいじん)を見るに利ろし」とは、立派な人に従いましょうと言うことです。

 人格も高く、実力のある人に従うなら、ただ指示を待つだけではなく、自ら進んで行動しても大丈夫です。事はうまくいくでしょう。



<この卦が出たら・・・>

【全体運】:小吉。少し不安定。

【願い事】:小事は叶います。

【仕事・人間関係】:人事では、上からの命令や指示に忠実に従い、自らの任務を遂行すれば、何事も無難にこなせます。迷いが生じた時には、信頼できる見識のある人に相談し、アドバイスを受けるとよいでしょう。

【戒め】:誰にでも従えばいいというものではありません。従うべき相手の人物・器量を見極めてください。
実力があり人間的にも立派な人を選んでください。そういう人物に従うなら、ただ指示を待つだけではなく、
自ら進んで行動しても大丈夫です。

【金運】:不安定です。収入はありますが不安定です。無駄遣いしないよう。

【恋愛・出会い】:迷いの多い恋です。

【カップル・相性】:カップルはどちらも主体性を欠き、なるようになるさという関係。あるいは、どちらも気まぐれ。やさしくしても、やさしさがあだになります。互いが従う関係になってしまっているので、方向が定まりません。この際、あなたが思い切って主導権を握るのがいいかもしれません。




風が吹いているのはどうしたわかるでしょう。木の枝や葉がゆれているのでわかります。風の吹くままに、従っていくような人生も、いいのかもしれません。



「この卦が出たら……」以下は筆者の解釈です。いろんな解釈の仕方があると思いますので、ご参考まで。

筆者は日本易道学校にて周易を学びました。
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