どうしてあの人たちはつながりたいのか?
本能タイプでわかる!上手な人との付き合い方-9
SP(自己保存)本能がブラインドスポット 身の回りのことが苦手
SPがブラインドスポットになっている人は、自己保存的な欲求を満たすことに関心が向かわず、無頓着になりやすい傾向があります。
自己保存本能は本来、個体の生命維持にかかわる本能なわけですから、それは適切に満たされる必要があります。
しかし、SPがブラインドスポットの人は、自己管理やセルフケアがうまくできないのです。身の回りのことが自分でうまくできない、もしくはあまり関心がないタイプです。
たとえば、規則正しい食生活や睡眠時間の確保、部屋の掃除や片付け、整理整頓、お金の管理などが、きちんとできません。役所に提出しなければならない書類手続きなども、後回しになりがちです。
このタイプの人は、「家が散らかっていて人を呼べない」「お金がたまらない」「靴下の片方がない」「忙しくて昼食(夕食)抜きだった」「遊びで徹夜しちゃった」などと言っているものです。家の中でもよくものをなくしたり、どこかに置いたものが見当たらなくなるとも言います。
必要なものがその時に出てこないといったことが日常茶飯です。小銭が棚の下に転がっているのに気が付かず、部屋の模様替えをしたときに、なくしたものと一緒に小銭が出てくるなどということもあるようです。
SPブラインドスポットの人は、どこか子供っぽいところがあります。
【SP本能がブラインドスポットの人の日常】
「鍵はどこだっけ?」
「ペンをどこに置いたかしら」
「セロテープがあったはずなのに」
「爪切りがない」
「仕方がない、ないと困るし、いま必要だから、百均で買ってこようか」となって、買ってくればきたで、今度は「あれ、こんなところにあった」「あっ、ここにも」と爪切り2つ、はさみ3つ、鍵はたしか、こっちの棚の上に……。
家にビニール傘が何本もある人も、SPがブラインドスポットの人かもしれません。朝から天気予報で夕方から雨が降るといっていても、出かけるときに傘を持っていくのを忘れる…。
それで、仕方なく、コンビニでビニール傘を買うことになるというような人です。SPブラインドスポットの人は、たとえ傘を持って出たとしても、どこかに置き忘れて帰ってくるということも大いにありえます。
しかし、SP優位タイプなら、急な雨に備えて折り畳み傘などを用意していることでしょう。こんなふうな無駄な出費はしないものです。
とくにSX(セクシャル)タイプで、SPがブラインドスポットだと、何かに熱中しているときには、他のことに気が回らなくなります。雨が降っても、傘もささずに濡れていくかもしれません。雨に濡れたほうが、何か生きているという実感が得られると思ってしまうのですから。
SX(セクシャル)がブラインドスポット 情熱がわかない
SXがブラインドスポットになっていると、好奇心や情熱に乏しく、覇気に欠けます。活き活きとした輝きや躍動感がなく、反応が鈍いところがあります。
集中力が保てず、気持ちが散漫になりがちです。自分からやる気を出して行動するということがあまりありません。
ひとつのことに熱中し、エネルギーを注ぐようなことをせず、自分のオリジナリティや個性を発揮して、何か新しいものを作り出すようなクリエイティブ(創造的)なことは不得手でしょう。
人に「趣味ややりたいことはないの?」と聞かれても、「とくには……」と思いつかないかもしれません。
また、人や物事に深くかかわることを避け、対人関係では1対1のコミュニケーションが苦手で、ひとりの人とじっくりと腰を落ち着けて話をするようなことには居心地の悪さを感じてしまいます。
人と目を合わせるのも苦手と感じていることでしょう。
このタイプの人にとっては、強烈なものや濃厚なものは息苦しく感じられます。“個性的”な人や“濃い”と感じられる性格の人からは、できるだけ離れていたいと思うでしょう。セクシャルなものがあからさまに表現されるのは、いたたまれないでしょう。
男女の激しい恋愛や官能的なつながりを連想させるものは、見たくない、自分の視野から遠ざけておきたいという気持ちになるのです。
とくにSPタイプの人で、SX本能がブラインドスポットになっていると、リアルな生活での充実感=リア充を感じにくい傾向があります。
【SX本能がブラインドスポットの人の日常】
テレビで濃厚なラブシーン…「やだ」と、すぐチャンネルを変える。
町で男女がいちゃついている。キスしたりして…「やめて、見たくない」と、目を背ける。
ちょっと派手で魅力的な人、目立つ人を見て…「“濃い~” 近寄りたくない」思わず、引く。
何かに夢中になっている人、コンサートに熱狂している人などに対し、「何がいいのかしら」とシラ~。
仕事や趣味に打ち込んでいる人を見て、「よくやるわねえ」
何かやらなくちゃと思っても、「燃えない」「どうしても燃えない」
SL(ソーシャル)本能がブラインドスポット コミュニケーションが苦手
SLがブラインドスポットになっている人は、周囲の人とのかかわり方がよくわかりません。自分から積極的に人とかかわっていこうとはせず、引っ込み思案な面があります。
とくに初対面の人と出会う場所や大勢の人が集まる場所には、出かけたくないという気持ちになりがちです。
人づきあいに費やす時間を無駄と感じているところもあるようですが、それよりも「そもそも人づきあいが苦手」という苦手意識のほうが強くあります。自分は常識に欠けていると感じているところもあるようです。
実際、相手とのコミュニケーションのなかで気配りや配慮ができず、どうしていいかわからず、それが苦手意識につながっていると考えられます。
SLがブラインドスポットになっていると、自分は社会にうまく適応していけないと感じ、それが劣等感につながっている場合もあります。
人前に出ると、うまくやれないのではないか、何か非常識なことを言ったり、したりしてしまうのではないか。人から低く見られているのではないかと不安になります。
でも、人前で恥をかきたくないという気持ちもあり、それがますます人とかかわるのをおっくうにさせ、引きこもりに向かわせます。
このタイプの人は、人のため、みんなのために働くということができません。他人のために自分の労力を使おうとしないのです。そういうことをすべきだとも感じていません。
とくにSP優位タイプの人で、SLがブラインドスポットの場合、エネルギーを出し惜しみし、内にため込む傾向があります。人のために何かをすることは、自分のエネルギーを使ってしまうことになり、エネルギーが吸い取られていくように感じるのでしょう。
周りの人からは「人のためには何もしない人」「ケチな人」と見なされてしまうかもしれません。
【SL本能がブラインドスポットの人の日常】
気心の知れた人とは親しく話せる。知らない人が混じると、緊張。
ショッピングモールでお買い物。ウインドーショッピング中に店員が「いらっしゃいませ」と近づいてくると、スーとその場を離れる。ちょっとした、雑談ができない。
友達からメール。
「返事ください」なかなかできない。
「返事は?」「あっ、ごめん、まだ返事してなかった」
お土産をもってご訪問
「いつ渡せばいいのか、タイミングがわからない」結局、出しそびれて、持って帰ってしまった……
⇒本能タイプでわかる上手な人との付き合い方―10
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